Mutex(Mutal Exclusion = 相互排他ロック)は共有データを並行アクセスから保護する
ためにあります。Mutex の典型的な使い方は(mを
Mutexオブジェクトとします):
m.lock begin # mによって保護されたクリティカルセクション ensure m.unlock end
または、より簡単に
m.synchronize {
# mによって保護されたクリティカルセクション
}
Mutex.new新しい mutex を生成して返します。
exclusive_unlock { ... }ロックを開放し、ロック待ちになっているスレッドを実行可能状態に した後、ブロックを実行します。
ブロックの実行が終了するまで、スレッドは切り替わりません。
self がロックされていなければ nil を返します。そうでな
ければself を返します。
lockmutex オブジェクトをロックします。一度に一つのス レッドだけが mutex をロックできます。既にロックされている mutex に対してロックを行おうとしたスレッドは mutex のロックが開放さ れるまで、実行が停止されます。
self を返します。
locked?mutex がロックされている時、真を返します。
synchronize { ... }mutex をロックし、ブロックを実行します。実行後に必ず mutex のロッ クを開放します。
try_lockmutex をロックしようとして、ロックが成功した場合、真を返しま す。ロックできなかった場合にはブロックせず偽を返します。
unlockmutex のロックを開放します。mutex のロック待ちになっていたスレッ ドの実行は再開されます。
self がロックされていなければ nil を返します。そうでな
ければself を返します。